クロアチア

旧ユーゴスラビアの国を周り、ギリシャまで。次はクロアチアです。

クロアチアは「アドレア海の真珠」といわれ、スロベニアの「アルプスの瞳」に続き、美しい自然や世界遺産が沢山あります。

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城壁に囲まれた小さな島、古都トロギールや古代都市、ローマ遺跡が残る神秘的な町スプリットは世界遺産に指定されています。
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そして「魔女の宅急便」のモデルともいわれるドブロヴニク。
美しいアドレア海と城壁に囲われた旧市街。
箒に乗ってきたら住みたくなっちゃいますね。

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内戦の砲弾を受けた屋根は修理をしたので新しいレンガの鮮やかなオレンジが目立ちます。

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私が旧ユーゴスラビアの国を訪れたのは戦後間もない1997年。
ヨーロッパで沢山いた旅行者たちは旧ユーゴスラビアではまったくというほど出会いませんでした。
戦争後まもない、秋のアドレア海はとても寂しく閑散とした雰囲気でした。

そして、なにより苦労したのは泊まるところです。西ヨーロッパに比べて、東ヨーロッパや旧ユーゴスラビアでは安宿があまりありません。
そのかわり普通の家庭に泊まるSOBEというシステムが主要です。

カフェや旅行会社に飛び込み、今日泊めてくれるところありませんか?と探し回りました。ただでさえ旅行者や情報が少なく、さらにいきあたりばったりの旅で泊まるところを毎日確保するのはかなり大変でした。

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そんな中泊めてくれた方々に本当に沢山のやさしさをいただきました。
手作りのケーキを作ってくれたり、車で市内観光してくれたり、クロアチア語がわからない私のため海外にいる娘さんに国際電話をかけて通訳をしてもらったり・・・。
一人で旅行していると、ちょっとしたやさしさが嬉しいですね。

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# by moccasin88 | 2005-12-10 15:35 | クロアチア

スロヴェニア

以前、1ヶ月のパリ留学をしたお話を書きました。

その時買った航空チケットは日本~パリ、ギリシャ~日本、というものでした。
ギリシャで友人との待ち合わせまで1ヶ月ほどあったので、パリからギリシャまで旧ユーゴスラビアの国々を陸路で行くことにしました。

とはいうもの1997年当時、旧ユーゴスラビアでは内戦があったばかりで、パリ市内のいろいろな旅行会社を周っても、あまり情報は得られませんでした。

殆どあきらめていた中、ユーロバスというヨーロッパ各地を周るバス会社から、クロアチアのザグレブ行きの夜行バスが出ていることがわかりました。
そして、背が高くてハンサムなユーロバスカウンターのクロアチア人の方にいろいろ見所や情報を教えていただきました。

日本語の旅行情報誌は旧ユーゴスラビアについては古い情報のみだったので、ロンリープラネッツを買って、ザグレブ行きの夜行バスに乗りました。


ザグレブからまずはお隣の国スロヴェニアへ。

スロヴェニアというと東欧のイメージが強かったのですが、どちらかというとお隣の国イタリアに似ています。

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特にアドリア海岸の町、コーペル、イゾラ、ピランなどでは多くのイタリア人が住んでいて、狭い路地裏などの町並みやオレンジの屋根と石畳などイタリアの田舎町という雰囲気。

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スロヴェニアは自然が美しく、見所もたくさんありますが、一番印象に残ったのはなんといってもブレッド湖です。

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湖面にはアルプスの山が映し出され、中央には聖マリア教会が建つ島があります。
ちょうど紅葉が美しい時期だったので、朝の湖畔を散歩するのは素晴らしく美しい景色でした。

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第2のおすすめはボストイナ鍾乳洞です。
世界で3番目に大きい鍾乳洞で、中には驚くことにトロッコ列車が走っています。
トロッコ列車はけっこう速度も速くなんだか遊園地みたい。
また、洞窟の中には1万人収容できるコンサートホールがあり、様々なコンサートが行われているそうです。

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# by moccasin88 | 2005-12-02 16:48 | スロヴェニア

台湾はおいしい!

台湾の屋台ってとってもおいしそう!
何年か前に金城武さんと志村けんさんが台湾の屋台で食べているCMがありました。
ずっと行きたいと思っていたのですが、なぜか行けずじまいだったのですが、やっと今年の春行ってきました。

そして、念願の屋台はやっぱり思ったとおり、なんでもおいしい!

中華は大好きなんですが、やっぱり中国、台湾、香港などは本当になんでもおいしいので、食べる旅です。特に今回のように3日と短い旅だと、食べたいものがありすぎて、時間が全然たりません。

でも、やっぱり噂のお店には行きたい!ってことで。

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定番のNYタイムスで世界トップ10に入ったこともある「鼎泰豊」の小籠包
空心菜もおいしいですね。
「京鼎楼」の小籠包もおいしいです。

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「冰館」のマンゴーカキ氷。マンゴーが濃厚でおいしい。最近大阪にもできたんです。

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「愛玉檸檬」は愛玉という植物から作られるそうですが、ゼリーを少しやわらかくしたかんじ。するっとしたのどごしがおいしい。

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中国茶っておいしいですね。緑茶が好きです。お茶やさんでは試飲も沢山させてくれます。
お茶の違いやいい葉っぱの見分け方など、なるほど、です。
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茶藝館。おやつもいろいろ選べます。

台湾ではあと、とっても親日家が多いのにびっくりしました。
「台北の渋谷」と呼ばれる西門エリアでは、ショップの店員さんたちが、何か台湾語で話しかけてきてくれるのですが、(多分「試着できますよ」とかかな?)日本人だとわかると、なぜかすごく喜んでくれます。
「明日も絶対来てね!」とまで言ってくれる人までいました。

おいしくって、日本人にやさしいご近所の国、台湾。
又行きたいな~。

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# by moccasin88 | 2005-11-23 10:06 | 台湾

国立公園と温泉の旅 (旅の終わり)

LAを離れてからおよそ2ヶ月、国立公園と温泉の旅は終わりに近づきました。

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地図の青い線上をぐるり一周しました。

アメリカの田舎町は素敵な町が沢山ありますが、カルフォルニアの海沿いの町がやっぱり好きです。今回この旅を一緒に周った友達は、ニューメキシコに住んでいたので、やはりあの乾いた町が好きだそうです。

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サンフランシスコからLAまでにはモントレーやカーメル、サンタバーバラなどの豪邸が立ち並ぶ、素敵な町があります。
その他今回は行きませんでしたが、ワインで有名なナパバレーではワイナリー巡り、カリストーガでは温泉にも入れます。

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オットセイが昼寝中。

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サンタバーバラ近くのデンマーク村ソルバング。アンデルセンの童話のようなかわいい町です。
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デンマークディッシュ。

PCHをさらに南下します。
もうすぐLAです。

そして、ついにマリブを抜け・・・・・・・
サンタモニカ、出発の地へ戻ってきました!

長い道のりをがんばって走ってくれたレディ(レンタカー)に感謝。
ぼろぼろになっちゃいましたが、本当によく走ってくれました。


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沢山の出会いありがとう。
また、旅にでようね。

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# by moccasin88 | 2005-11-16 11:06 | アメリカ

国立公園と温泉の旅 (田舎でリタイア)

カリフォルニアのはしっこにReddingという小さな町があります。
私の父が若かりし頃からの知り合いの日本人の家族がリタイアをして住んでいて、この旅の途中で、少しの間お世話になりました。

旅の間まともな食事をしていなかった私達は、元シェフのおじさんが作ってくれる、すしやてんぷらなどの食べきれないほどのご馳走に幸せな日々を送りました。

お家は普通の一軒家ですが、お庭がなんとも広く、一周するだけで10分はかかります。
カモ(鴨うちのお手伝いをするので)というラブラドールがいて、毎朝、このカモと広いお庭を散歩するのが、日課となりました。(帰国後にカモがあまりにかわいかったので、私もラブラドールを飼いました。)

私の父とおじさんはLAの日本食レストランでアルバイト(といっても生活がかかっています)をしていて、知り合いました。
おじさん達が日本からアメリカへ渡った時は、今と違い1ドル360円の時代です。
1960年代、日系1世2世の時代ですから、外国で生きていくというのは、私達が海外で暮らすのとは、全く違ったものでしょう。
おじさんはその後、LAで日本食レストランを持ち、繁盛させました。うちの父は3年後に母が亡くなり、帰国しました。

60’sのアメリカってどんなだったんだろうなあって思いますね。
タイムマシンで父やおじさんが働いていたお店に行ってみたいです。

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さて、私達はそれからさらにカリフォルニアを南下し、サンフランシスコへ。

今まで、自然ばかり見ていた私達ですが、サンフランシスコに来ると、いっぺんにショッピング魂に火が点いてしまいました。
おしゃれな人やお店をみると、今まで忘れていた物欲がフツフツと湧いてきました。
都会には物欲を起こす何か電波のようなものが出ているんですね。

サンフランシスコに住む友達の友人と一緒にCountry Stationという日本食レストランへ。
お店に連れて行ってくれた友人はアメリカ人(なぜか子供用のぴちぴちのジャージを着ていました)ですが、お客さんは日本人半分、アメリカ人半分くらいです。
そして、お客さんとお店の方が一体となって盛り上がり、ギターを弾いたり、歌ったり、騒いだり、しゃべったりしてなんとも楽しいお店でした。

店員さんなのか経営者なのか、けっこうなお年のおばさんが
「一寸、一杯ひっかけにきたってわけね。おしゃれねえ~。」
となぜか何回もお酒を無料で次々と注いでくれて、
[一杯どころではありません。なぜおしゃれ?]
と思いましたが、ありがたく頂きました。

サンフランシスコの不思議な夜でした。

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# by moccasin88 | 2005-11-15 12:02 | アメリカ

国立公園と温泉の旅 (癒しのはだか温泉)

オレゴンコーストをさらに南下します。
オレゴンの海岸沿いにはSeasideやCamonbeachなどとっても素敵な町が沢山。
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Cougar National Forestの中にあるCouger Hot springsへ。

ここはこの旅一番、気に入った温泉です。
森の中で、手掘りの簡単な温泉ですが、温度もちょうどよく湯量もたっぷりです。
ここははだか温泉(勝手に命名)なので、裸で入っている人も多いです。

オレゴン洲にも沢山温泉があって、森の中や川のそばに自然に湧いている温泉が多いです。
川を自分で掘れば湧いてくる温泉だったり、ハイキングの途中にあったり、ベリーが生い茂るところでベリーを食べながら入ったり、自然のまま(本当に自然のままの姿ではいる人も多いので)な感じが野性味あふれる温泉にしています。

はだか温泉に入ったら、日々の忙しい暮らしでのストレスも悩みも吹っ飛んでしまいます。究極の癒しです。

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Crater Lake国立公園はその名の通り、クレーターにできた湖が美しいです。
湖の中のファントムシップ(幽霊船)のような岩。

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そしていよいよ出発の地、カリフォルニア州に戻ってきました。

Redwood国立公園には世界一高い木があります。しかし、行き帰りで8時間森の中を歩かなくてはいけないということで、今回はあきらめました。

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この公園内はとても高い木や大きな木が沢山あって、樹齢が何千年という木も珍しくありません。ビルがすっぽりと入ってしまうような高い木々の森なので、昼でも暗い感じです。

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「もののけ姫」の「コダマ」が現れそうです。


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# by moccasin88 | 2005-11-08 10:40 | アメリカ

国立公園と温泉の旅 (ハイジのお花畑!)

お話はアメリカの旅行記に戻ります。
さて、LAから内陸部のワイオミングまで北上し、そして今度は西海岸に向けて三角形を描くようにさらに北上し、ワシントン州までたどり着きました。

ここではMount Rainier国立公園へ。

なんとそこにはすばらしいお花畑が広がっていました。

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ハイジがペーターと踊っているようなお花畑って、子供の頃憧れたものです。
大きくなるにつれ、あんなお花畑は物語の世界だと思っていました。
でも、本当にあったんです!

ここでもWild flowerのプログラムに参加。
トレイルを歩いている間、ずっと頭の中で「ヨーロレイ~」のハイジの音楽が鳴ってます。

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さて、およそ1ヶ月ぶりで再び西海岸に辿り着きました。
久しぶりに海沿いでタイ料理を食べました。
シーフードも久しぶりだし、おいしい!
おいしいものって生き返りますね。

次に目指すのはOlympic国立公園です。

Olympic国立公園は太古の森っていう感じです。
海から運ばれてくる水分を含んだ空気のせいで、コケやシダ類が多いのです。
中でもHall of Moss(コケのホール)といわれる場所がとても幻想的。
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空気が綺麗でないと育たないといわれるコケがすべての植物達を覆っています。
空気までシーンと静まって、鬱蒼としたコケのジャングルの中はところどころ弱い光が差しているだけです。
なんだかほんとうに木々たちがコンサートをはじめそう。

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この辺のビーチはLAとは違い、夏だと言うのにとっても寒くて、泳げるビーチではありません。濃い霧と信じられないくらい大きい流木が、さらに寂しさと退廃した雰囲気の海岸にしています。

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さあ、これから一気にLAまで南下です!

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# by moccasin88 | 2005-11-05 16:24 | アメリカ

戦争と平和

昨日、ドラマ版「火垂るの墓」を観ました。

ドラマの最後で、今現在、戦争が行われている国々の子供達の笑顔を映していました。
私は1997年、内戦後まもないボスニアを一人で旅したことがあります。
その時に戦争について感じたことを以前書いたものです。

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クロアチアのドブロクニクから内戦後間もないボスニアを通って海岸沿いにユーゴスラビアに抜けようとしていた。しかし、車でたった20分の距離ではあるが、海岸沿いのクロアチア、ボスニア間の国境は未だ通れない。それでかなりの遠回りではあるが、内陸部のサラエボまでいけば向こう側にいけるらしいとの情報を得た。

ここ旧ユーゴスラビアは民族間の内戦でいくつかの国々に独立をしたばかりだ。今まで通ってきたクロアチアではセルビア人との紛争の後も生々しくセルビア人の治めるユーゴスラビアの国境を越えるのは不可能に思えた。
しかし、ここまで来るとどうしても新しく誕生したボスニアヘルツェゴビナと言う舌を噛みそうな名前の国を見てみたかった。

美しい海沿いの町ドブロクニクは中世のヨーロッパの町並みを残し、戦前はリゾート地であったらしい。小高い丘に登り町並みを見ていると内戦があったのは嘘のように思えたが、爆破された家の屋根の赤レンガが真新しく戦争で焼けなかった家との対比がよくわかる。

ドブロクニクに何日か滞在した後、サラエボ行きの長距離バスの切符を手に入れた。
いよいよボスニアだ。
バスの車窓から見ると文字通り廃墟だった。
お墓ばかりが目に付く。たまに町があってもゴーストタウン。

そして首都サラエボに着いた。
バスを降りて乗客はばらばらに散っていったが、行く宛てもない私はどこに行けばいいものかと立ち尽くしてしまった。
人は沢山いるがもちろん旅行者はいない。地図も旅行案内所もない。
すれ違う人に聞いても英語は通じなかった。
とりあえず今日泊まるところは確保しなければ。

町は瓦礫の山のようだ。交通手段はないかと見渡すと壊れた小さな市電が走っていた。
車体には銃弾を浴びた後があり、走っているのが不思議なくらいだ。

英語の解る少女を見つけて中心街に行く道を聞く。
どうやらこのおんぼろ市電で100ボスニアマルクでいけるらしい。
しかし両替所もなく私はドイツマルクしか持っていない。
困り果てているとその少女が100ボスニアマルクをくれた。

町の中心オールドタウンはあまり破壊されていないようだ。
しかし、人はどこに住んでいるのだろうか。
よく見ると破壊された瓦礫のアパートに洗濯物が干してある。
瓦礫のような建物に生活の匂いが感じられることにすごく驚いた。
そしてすこしほっとした。

ボスニアに入ってからの町の異様さが今までに見た町とあまりにも違い、戦車が行き交う知らない町に一人でいるのが怖くなってきた。
しかし、このおばけのような建物群にも人が住んでいるのだ。
廃墟に干している洗濯物は生き残った人々の生命力の強さだ。
人はどんな環境におかれても生きていかなくてはいけない。

戦車がやたら目に付く。
英語が聞こえてきた。
国連のアメリカ兵だ。
非番らしく何人かで固まってぶらぶらしている。
とりあえず話しかけてみる。

「すみません、インフォメーション知りませんか?泊まるところを探しているんですが・・・」
「泊まるところ?!こんなところでなにやってるんだ?」
「・・・・・・あの旅行していて・・。」
「旅行?!バケーションならマイアミだろ?!いや、カリブに行ったほうがいい。」

その言葉に周りにいた他のアメリカ兵が大笑いした。
こんなに切迫して聞いているのにアメリカンジョーク!

兵士は口々に、どこがどういう武器で破壊されているか、いかに街が壊滅状態かなどと言っているが、まるで緊張感はない。アメリカ軍のキャンプを設営しているから遊びにおいでと言う。
それはお断りをしてとにかく今日だけでも泊まれるところを探す。

少し歩いていくと、ひどく破壊されたビルや建物の辺りにでた。
有名なホリデーインの辺りだ。
内戦中はこのホリデーインがジャーナリストたちの最後の砦だったらしい。

そして、小さな旅行会社に入り部屋を貸してくれる先を見つけてもらえた。
戦前は何か小さな民宿だったのだろうか。
しかし、壁が半分壊れ建物も半分なかった。まるでドリフの家だ。
窓もなくこの寒いサラエボで暖房器具もない。
部屋にいても寒くて心細かったので、外に出て暖かいものを食べに行く事にした。

両替ができなかったので、ドイツマルクが使えそうなレストランを探し、なんとか食べることができた。
温かいスープを飲んで、暖炉にあたっていると冷えた体も温まり元気がでてきた。

オールドタウン周辺はまるで戦争なんかなかったかのよう。
土産物まで売っている。さっきのアメリカ兵の人たち何か買っていたっけ。
灯りがともり夜になってもこの一角だけに人々が集まり、楽しそうに会話したり、ウインドウショッピングしたりしている。

朝、起きると外は一面の雪景色だった。
窓のない部屋で眠れなかったはすだ。
ここは冬期オリンピックがあったっけなどど考えていた。
ユーゴスラビアに早く行きたくなった。

サラエボは目に見えない国境で二つに分かれていた。
今私がいる国連が行き交っているのは連合軍側で、丘を越えた向こうはセルビア人の町だ。
ユーゴスラビアに行くためのバスはセルビア人街からでている。

旅行会社で手配したタクシーは山の中で止まりここまでしかいけないという。
そしてUターンをしてさっさと帰ってしまった。
向こうのほうに土嚢が見えた。その先に小さな建物や人がちらほらと見える。

今まで親切にしてくれたのはクロアチア人だった。
みんな口をそろえてセルビア人がいかに怖いか、どんな酷い目にあったかと聞かされた。
土嚢のところにいる兵士はセルビア人だ。
緊張する。
そして土嚢を超える。
兵士は何も言わない。

バスターミナルの事務所のようなものを見つけ、ユーゴスラビア行きのバスの切符を買った。
発車時間まで隣の簡易レストランに入る。
入ったとたんに一気に視線が私に集まった。
ここにいる人たちはセルビア人なのだ。
クロアチアからきたアジア人の旅行者は敵になるのだろうか。

そして次の瞬間、髭面の強面のおじさんが片言の英語で話しかけてきた。
「どこからきたんだ?」
「・・・日本です」
かなり緊張する。

しかしそのおじさんの次の言葉にびっくりした。
「コーヒーをおごらせてくれ」
その笑顔に涙が出そうになった。

この人たちはクロアチア人とどこがちがうのだろうか?
少し濃い顔の容貌も話す言葉も、私にはクロアチア人とセルビア人の違いは全くわからない。
なぜ戦争なんかしたのだろう。

数日前、クロアチアで仲良くなった10代の少女に
「戦争前は近所にセルビア人も住んでたでしょ?友達もいたかもしれないし、そういう人にもう会えないのはさみしくない?」
と聞いた事があった。
途端に「会いたくはない」といった少女の憎しみの顔が忘れられない。

時間がきて、ユーゴスラビアへとバスは出発した。
山のてっぺんにきたとき、遠く麓に雪のサラエボの町が見えた。
前の座席の青年が窓越しにサラエボの町を見ている。
彼も以前はサラエボにある学校に通っていたかもしれない。
あのオールドタウンでショッピングや映画に行っていたかもしれない。
今や決して行けないサラエボの町に彼が今度行けるはいつのことだろう。

雪が静かに降っていた。
彼はバスの窓から見えなくなるまでずっと雪のサラエボを見ていた。


1998年9月には、ボスニア・ヘルツェゴビナで2度目の統一選が行われた。しかし、1999年3月、ユーゴスラビア連邦コソボ白治州の紛争をめぐり、NATO軍がユーゴを空爆、再びセルビア人に対する国際的な圧力が強まる。
ユーゴスラビア連邦は2003年2月4日、連邦を解消し、新たな連合国家「セルビア・モンテネグロ」を樹立。これで73年余存続したユーゴスラビアの消滅が確定した。



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# by moccasin88 | 2005-11-02 10:32 | ボスニア

国立公園と温泉の旅 (田舎道を駆け抜けろ)

ワイオミング、モンタナ州のYellow stone国立公園Grand Teton国立公園では夏だというのに朝夜がかなり冷え込み、完全に風邪をひいてしまいました。

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イエローストーンは留学していたときに一度、冬に来たことがあります。
スノーモービルを借りて、公園内を走り回りました。
雪がストップサインの殆ど上まで積もっていて、かろうじてここは道路なんだとわかります。
雪の中のバッファローの群れが息でけむっていたのを想いだします。

しかし、今回は夏。
間欠泉やエメラルド色の池、温泉など見所もいっぱい。ボルケーノ、マンモス、キャニオンなどの名称もまるでテーマパークのようです。

そして、イエローストーン名物動物渋滞。
すごく広い公園内、渋滞しているのは動物が道路を横断している時や、道路脇に動物がいる時です。
渋滞を見つけたら、迷わず車を路肩に止めて、シャッターチャンスを狙います。

バッファローやエルク、ムースなどなど沢山の野生動物に出会えます。
私は白頭ワシが見たかったのだけれど、見られませんでした。

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こんな近くで野生のバンビ!

ここで、アイダホ州とオレゴン州を一気にワシントン州まで駆け抜けます。
レンタカー(レディって言う名前をつけました)もなんだかボロボロになってきました。
アメリカの田舎の道は虫や蛾がすごいんです!
車に当って自爆した虫たちで、車が茶色に!!
ひーーーーー。
毎日洗車しないと、フロントガラスはなんにも見えなくなるほどです。

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あと、アメリカの田舎のカフェって大好きです。
ドライブに疲れたら必ず立ち寄ります。
家族連れから若い子、お年寄りまで地元のみんなが通うようなところ。
ウエイトレスのおばちゃんは何年もそこで働いていて、お客の好みを全部分かっているプロなんです。
チェリーパイかレモンパイが絶品だったらいうことないなあ。
コーヒーはアメリカンで薄いけどね。

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# by moccasin88 | 2005-11-01 15:33 | アメリカ

国立公園と温泉の旅(いろんな出会いもあり)

コロラド州、ワイオミング州は沢山の温泉があります。
ここで温泉地めぐりです。

まずは、Stean boat springs。
町のあちこちに温泉というか水溜りがありますが、入れませんでした。

次は温泉地Saratogaへ。
ここではstrawberry park hot springsへ。
プールという感じで水着で入ります。
大小さまざまな温泉(露天)があり、山奥で自然もいっぱいで、とてもいいお湯でした。

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お次はThermopolisです。

源泉が並々と湧き出ていて、いかにも温泉地ってかんじです。
公園では高温のお湯がたくさん流れ出てプールのようになっています。
でも熱すぎて誰も入らないので、日本人からするともったいない!ってかんじですが。

アメリカの温泉地では、とっても素敵なリゾートもいっぱいあります。
温泉に入って、ちょっと素敵なコテージに泊まり、マッサージやエステを受けて、さらには自然食などの食事も用意されて・・・・・・体もココロもリフレッシュされそう!

今回はいろいろ周りたかったし、限られたお金で行動の旅だったので、今度は絶対セレブ系温泉にいってみたい!

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ユースホステルやキャンプサイトでは、いろんな出会いがあるのも楽しみの一つです。
私はあまり、知らない人に話しかけるのは苦手なんですが、一緒に旅行をしていた友達は、誰とでもすぐ友達になれます。これは才能だなあって思うんですが、うらやましいですね。

ユースホステルで出会った旅行者から、犬とバイクで旅をしているおじさん、キャンプサイトで自転車を乗り回している子供たちまで、誰とでも友達になれます。

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お仕事をリタイアされ、キャンピングカーで全米を周っている老夫婦も多いです。
中にはすごくゴージャスなキャンピングカーもあり、広いリビングにキッチンに、ベッドルームもあり、日本の狭いワンルームより広い!

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隣のキャンプサイトにいたケビンは20代そこそこ。家族とキャンプしてるけど、退屈だからって私達のサイトへ。
ケビンは日本人と話をするのも初めてでいろんな質問をしてきました。ヨーロッパやアメリカの人って日本について何も知らない人が多いのですが。

「中国と日本の違いは何?」とか・・・。
うーん、答えに困ります・・・・・。

なぜか私達はお互い名前を付け合ったのですが、ともだちは「morning fawn」私は「rising star」ケビンは「free bird」でした。

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# by moccasin88 | 2005-10-31 11:40 | アメリカ